早期卵巣不全(POI)の治療

再び、自分の力で未来を育む
──卵巣再生医療という新しい選択肢。

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早期卵巣不全(POI:Premature Ovarian Insufficiency)は、通常より早い年齢(40歳未満)で卵巣機能が低下または停止してしまう状態を指します。

月経が不規則または停止し、ホルモン分泌が低下することで、以下のような症状を引き起こします。

  • 月経異常(無月経・稀発月経)

  • 更年期様症状(のぼせ、発汗、気分の変化)

  • 不妊・排卵障害

  • 骨密度の低下

日本では約100人に1人の割合で発症するとされ、原因として自己免疫異常、遺伝、医療的要因、ストレスなどが挙げられますが、多くは明確な原因が特定されません。

従来の治療は、ホルモン補充療法(HRT)や体外受精(IVF)などが中心でした。

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女性ホルモンを補うことで症状を緩和し、骨密度の維持などに効果があります。しかし、卵巣機能そのものの回復にはつながりません。

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排卵誘発や体外受精などの技術を用いる治療ですが、卵巣内に卵胞が存在しない場合には限界があります。

このように、従来治療では「症状を抑える」「妊娠を補助する」ことはできても、卵巣機能の再生までは難しいのが現状でした。

  • 40歳未満で月経が止まっている方

  • 卵巣機能低下を指摘された方

  • 不妊治療で卵胞反応が乏しい方

  • ホルモン治療では改善が見られなかった方

  • 将来的な妊娠・女性機能の維持を希望する方

STEM CELL

当院では、自家脂肪由来間葉系幹細胞(ADRCs)を用いた再生医療により、卵巣機能の改善を目指します。

この治療では、ご自身の脂肪から採取した幹細胞を体外で培養し、卵巣または血流経路へ戻すことで、以下のような生理的変化が期待されます

  • 卵巣内の血流改善と微小循環の再生

  • 抗炎症作用による卵巣環境の正常化

  • 卵巣組織の線維化抑制と細胞修復促進

  • 卵胞発育のサポート

幹細胞は、損傷組織の再生を促す「サイトカイン」を分泌し、卵巣の自然な修復力を高めることで、内因性ホルモン分泌や排卵機能の回復が期待されます。

Expectations

  • 月経周期の改善

  • 女性ホルモン(E2など)の分泌回復

  • 卵巣の血流改善

  • 排卵機能の再活性化

  • 更年期症状の軽減

  • 妊娠可能性の向上

※効果には個人差がありますが、治療によって卵巣の自然な回復が促される可能性が報告されています。

本治療では、患者様ご自身の脂肪組織から採取した細胞を使用するため、拒絶反応や免疫合併症のリスクが極めて低く、安全性の高い治療法とされています。

また、国内外の研究では、幹細胞による卵巣機能の部分的回復やホルモン値の改善、自然排卵の再開などが報告されており、臨床的にも有望なアプローチとして注目されています。

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治療後は、3〜6か月間にわたりホルモンバランスや月経周期の変化を確認していきます。

早期卵巣不全は、これまで“治らない病気”とされてきました。しかし再生医療の進歩により、ご自身の細胞で卵巣機能を回復させる可能性が見えてきています。一人ひとりの希望に寄り添いながら、最適な治療プランをご提案いたします。