自らの細胞で、再び
“本来の自分らしさ”を取り戻す。
顔面再建・皮膚再生とは
外傷、手術、熱傷(やけど)などによって失われた皮膚や軟部組織は、見た目だけでなく機能的にも大きな影響を及ぼします。これまでの治療では皮膚移植や人工材料を用いることが主流でしたが、自然な質感や柔軟性の再現が難しいという課題がありました。
こうした中で注目されているのが、患者様ご自身の幹細胞を用いた再生医療です。自己細胞を活用することで、拒絶反応を最小限に抑えながら、損傷部位の自然な修復を促進することが可能になりました。
従来の治療法とその限界
従来の再建手術では、以下のような方法が行われてきました。
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皮膚移植:他部位の皮膚を移植するが、色調や質感が異なる。
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皮弁形成術:筋肉や皮下脂肪を含めて移植するが、手術の侵襲が大きい。
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人工皮膚:安全性は高いが、柔軟性や自然な再生力に限界がある。
これらの方法はいずれも見た目の回復はある程度可能でも、完全な再生には至らない場合が多く、創部の拘縮や硬化、色素沈着などの後遺症が課題となっていました。
こんな方におすすめです。
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手術やけがの後遺症で皮膚の変形が残っている方
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瘢痕や陥凹を目立たなくしたい方
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人工皮膚では自然な仕上がりが得られなかった方
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再建手術の前に細胞治療を検討したい方
STEM CELL
幹細胞による新しい治療法当院が行う再生医療では、自家脂肪由来間葉系幹細胞(ADRCs)を利用します。患者様の脂肪組織から幹細胞を抽出・培養し、損傷部位へ注入または移植することで、以下の効果が期待されます。
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損傷組織の修復促進
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血管新生(新しい血管の形成)による栄養改善
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炎症の抑制と瘢痕化(きずあと)の軽減
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皮膚の弾力性・質感の改善
幹細胞は傷ついた組織に集まり、自己修復をサポートする「サイトカイン」を分泌することで、自然な回復力を最大限に引き出します。
Flow
安全性と治療の流れ
治療にはご自身の細胞を使用するため、拒絶反応や感染リスクが極めて少ないのが特徴です。
治療の一般的な流れは次の通りです:
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脂肪組織の採取(通常は腹部など)
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幹細胞の抽出・培養
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再生が必要な部位への注入または移植
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経過観察と再生の確認
治療は局所麻酔で行う場合が多く、入院を必要としないケースもあります。
Expectations
期待される効果
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手術や外傷後の皮膚変形・陥凹の改善
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瘢痕(きずあと)や拘縮の軽減
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皮膚のハリ・弾力の回復
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自然でなめらかな質感の再現
これらの効果により、単に見た目の回復にとどまらず、患者様の心理的な回復(QOLの向上)にもつながります。
Thesis
論文